徒然道草

ミソハギ咲く

改めて「二分心」の存在を引くまでもなく、我々は遺跡が其処に存在する意味そのものについて、より深く考察し、思惟する必要がある。
         
例へば、先史時代の集落(住居址)が発見されたとすれば、其処は或る種の神聖な場所であつたはずだ。古への人々の意識は、現代人にとつてみれば常態が変性意識であり、ハレとケの概念や神聖とと世俗の概念さへ曖昧であった。
後の世にカミと呼ばれるものは未だ、人間たちの集合意識の一部として実体を持たず存在し、同時に世界を支配する混沌の一部として浮遊してゐた。
考古学的に言ふ遺構とは、このやうな朦朧とした変性意識の心理と環境が相互に作用して作り出されたものであり、動かし難ひ感興の痕跡であるのだ。
確かに、例へば住居址の場合、其処に住むてう意志の存在を抜きにしては解釈出来ない。其処を居住地として卜する過程に於いて、生命維持の為の必要最低限な物理的諸条件と同等に、其処への居住を必然化させる意識(または「魂」)を背景とした意志が、確実に存在してゐたはずだ。
             
ポール・デヴェルーは言ふ。「私たちが発掘しやうとしてゐるものは、私たち自身の潜在意識に他ならないのである。古への遺跡が、先史時代から今日まで生き長らへてきた残存物であるのと同様、私たちにとっての夢とは、覚醒した意識の中に生き長らへた潜在意識の残存物である。」(『大地の記憶』〜古代遺跡の暗号を読む〜 より)
                
それにしても、人々はいったい何を求めて遺跡を訪れるのか。
遺跡とは、規模の大小を問はず、物理的存在であると同時に、抽象化された概念でもある。量子論的に表現すれば、今では時間さえゆらぎをみせる観念的な存在である以上、遺跡を例へば、時間と言ふベクトルを特定の時点で輪切りにした断面の様相であるなどと単純に定義付けることはできない。
遺跡とは、大地に固定された遺構と其の周辺を遊動してゐた遺物、そしてそれらを活動せしめてゐた意識の三者が一体になった存在である。遺跡では、過去の精神の営みが自然地理的環境に深く含浸し、其処にしか無い雰囲気 (atmosphere=atmos水蒸気または気体 + sphere範囲または球体) が包含され、残存してゐるのである。
                  
それでは其の遺跡が其処に存在せねばならなかった理由を、我々はどのやうにして感知することが出来るのだらう。
確かに、遺跡の中には一年のなかの特定の時間(多くは二至二分の日の出か日没)にのみ、特殊な状況を創り出すものがある。しかし、そのやうな遺跡の普段の姿も、例へば巨石を用ひた記念物や墳墓であれば場を支配するに十分な物理的質量と存在感を持つ。
(-_-)発作的に書き始めたので未完の断片集にて候
                      
大地の記憶―古代遺跡の暗号を読む
                       
今天は地球人氏より小包届き、それはそれは仰山の枇杷の種と奥様お手製のブラウニー。
先ほど遅い朝食を食べたばかりだてうに、早速アルミホイルの包みを解き、いくつかをむしゃむしゃと喰って仕舞ふ。記録写真が後回しになって、多少歯の抜けたピラミッドの完成。
ちなみに枇杷の種はまう少し乾燥させ、半分は薬用酒として漬け込み、残りの半分は焙烙で焙煎してコーヒー(お茶?)としていただくのだ。
(-_-)
                      
 
(-_-) さう言へばどちらも色彩はbrowny!
                 

                       
                            
さうさう、昨天は肝心な山田氏の著作を紹介することを忘れておりましたので、此処に改めて・・・
                  

巨石―イギリス・アイルランドの古代を歩く

巨石―イギリス・アイルランドの古代を歩く

                 
                         
                    
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チベット僧 元「良心の囚人」 パルデン・ギャツォ 講演会 ドキュメンタリー映画「雪の下の炎」抜粋試写
                         
チベット僧パルデン・ギャツォ氏は28歳のときにチベット侵略を抗議した「罪」で逮捕され、33年間、牢獄や強制収容所で肉体的、精神的拷問、飢餓、激しい労働など受けました。
92年に出所、今なお不屈の精神と魂の炎を燃やし続け、チベットの人々のため世界平和のために祈り続けていらっしゃいます。
この度、彼の人生を描いた最新のドキュメンタリー作家、楽真琴(ささ・まこと)さんもニューヨークからお招きし、パルデン・ギャツォ氏とのトークが実現いたしました。
ぜひともこの貴重な機会に、パルデン・ギャツォ氏の強靭な精神力と深い信仰心にふれていただければ幸いです。
                   
●日時  7月21日(月・祝/海の日)開場13:30 開演 14:00〜16:00
●会場  四谷区民ホール (四谷区民センター9F/新宿区内藤町87番地) 
       TEL:03-3351-2118

●参加申し込み方法
全席指定席となります。
メール または FAXでパルデン・ギャツオ講演イベント実行委員会事務局まで、お申し込み(お名前・枚数・連絡先)の上、下記の振込口座にお振込みをお願いいたします。
Eメールアドレスは、このイベント専用となります。メールでお申し込みの際は、件名欄には申込者のお名前のみご記入ください。
ご入金を確認後、メールまたはFAXにて、指定席番号をお知らせいたします。
当日は、事務局からお送りしたメールまたはFAXを必ずご持参ください。受付にて確認させていただきます。

*前売 2,000円
*当日 2,700円 (お席が残った場合のみ当日券を販売いたします)

◎お振込先〔郵便振替〕 
口座番号:00150−2−569721  
口座名  :ガイアシンフォニー
*通信欄に「パルデン講演会参加希望」とご記入ください。

◎前売振込締切日 7月17日
7月16日以降にお振込される方へのお願い:事前の入金確認が間に合わない場合がありますので、恐れ入りますが、振り込みの控えを申込者のご連絡先を添えて、FAXにて事務局にお送りください。指定席番号をお知らせいたします。

●主催 NPO法人ガイアホリスティック
●申込み・問合せ パルデン・ギャツォ講演イベント会実行委員会事務局
e-mail : yukinoshita@live.jp
FAX  : 03−5368−5737
TEL  : 03−6677−1137(平日10:00〜18:00)

この講演会は、チベット支援有志のボランティアにて運営されています。
*お問い合わせはなるべくメールかFAXにてお願いいたします。
*未就学児のご入場はご遠慮ください。

◆チラシを配布して下さる方は、必要枚数と送付先を info@gaiasymphony.com まで
お願いします。

*パルデン氏は、7月26・27日の富士山での思いやりのご来光、
キャンドルライティングin富士山にも参加されます。詳細は↓こちらをご覧ください。