ティダぬあがりは

霧雨にけぶる岬

此の極東の島国にもまた、季節を分かつ夏至が来た。
ティダは明天より減衰のサイクルに入るわけだが、地上の気温は今から本格上昇だ。極西の方々の巨石遺跡では朝日を迎へ、古代の精神を引き継いだり模したさまざまな儀式が行はれたことだらう。
日本列島の大部分は此の時期梅雨の最中だから、大地に影を落とすやうな明瞭な朝日を拝めることは希だらう。また、緯度の比較的高い欧州の大地ほど、切実なティダの復活を望む必要も無かったのかもしれない。日本列島に於いても、東北地方に大規模な環状列石が目立つが、やはりティダに対する切実な羨望の眼差しは、高緯度の地方ほど深いやうな気がする。
(-_-)
                  
今天は遂に、終日ティダの姿を拝むこと出来ず。
太平洋から押し寄せる霧の如き雨雲が断続的に半島を包み込み、小雨が降ってゐたと思へば曖昧な曇り空に戻り、多少明るくなってきたかしらむと思へば軒先が霧雨にけぶる、此の繰り返し。
伊勢の国は二見浦では、夫婦岩の間から上るはずの夏至のティダを遙拝する行事が執り行はれ、大勢の氏子達が早朝から水垢離を行ってゐたやうだ。我輩も朝日か日没を目視出来る状況であれば吉胡貝塚に赴き、集落居住域の位置を探るべく、矢崎岩と夏至のティダとの関係を確認するつもりで居たが、肝心のティダの姿が拝めぬやうではだうしやうもない。
それでも霧雨を押して、自転車駆って岬には出掛けましたので御座ゐますよ。
(-_-)
                       
                    
                              
ラサで聖火リレー 市内は厳戒態勢
2008.6.21 11:18(産経ニュース)
      
【北京=川越一】北京五輪聖火リレーが21日、中国チベット自治区ラサで行われた。今年3月に発生した僧侶らによる騒乱は聖火リレー国際ルートで続発した妨害行為の火種となった。チベット独立派が妨害行為を計画しているとの情報も流れ、市内には厳戒態勢が敷かれたが、大きな混乱もなく約2時間で終了した。
聖火は午前9時12分(日本時間10時12分)、歴代ダライ・ラマの夏の離宮だった世界文化遺産、ノルブリンカ前を出発。動員組を除く一般住民が締め出され、約10メートル間隔で武装警察官らが立ち並んだ市内をめぐり、歴代ダライ・ラマの宮殿だったポタラ宮前で、世界最高峰チョモランマ(英語名エベレスト)に登頂した聖火の火種と合流した。
チベット騒乱では中国政府の対応が世界各地のルートで妨害行為や抗議活動を引き起こし、人権問題に対する批判に拡大した。中国政府にとってチベット自治区は、新彊ウイグル自治区と並び、チョモランマ登頂以上の“難所”だった。
だが、「民族融和」を掲げる中国政府はチベット自治区でのリレーを中止にするわけにはいかない。このため四川大地震を口実に、当初3日間の予定だった同自治区でのリレーを1日に短縮。コースも26・6キロから9・3キロに、時間も8時間から約2時間に削った。
当日は車両の通行は禁止され、沿道の商店も閉められた。住民にはリレーの出発地点や開始時間、ルートも知らされなかった。リレーのルートに通じる道路にも二重の有刺鉄線を巡らす物々しさだったが、チベット自治区政府の白瑪赤林副主席は「チベット青年会議などが聖火リレーの破壊をたくらんでいる」として、厳重な警備を正当化した。
156人のリレー走者のうち77人は漢族で、75人のチベット族を上回った。聖火は21日中に次のリレー地、青海省に運ばれる。
                     
                          
聖火リレー>「民族調和」を強調、チョモランマ聖火との融合式で終了―チベット自治区ラサ市
                 
2008年6月21日、中国の「北京五輪公式サイト」はチベット自治区ラサ市でこの日行われた聖火リレーが円満に終了したと報じた。
ラサ市聖火リレーチベット仏教聖地のポタラ宮が最終ゴール地点。現地時間午前11時、ポタラ宮前の広場では北京五輪組織委員・国家質量(品質)監督検験検疫総局副局長の魏伝忠(ウェイ・チュワンジョン)氏、北京五輪組織委員会執行副主席・北京市副市長の劉敬民(リウ・ジンミン)氏、チベット自治区党委書記の張慶黎(ジャン・チンリー)氏、同自治区人民政府主席のシャンパ・プンツォク氏らが参列し、聖火リレーの火と先月8日にチョモランマ(エベレスト)登頂に成功した聖火の火種との融合式が行われた。
2つの火が1つになると、チベット民族による歌や踊りが始まり、「祝福北京」「祝福奥運(五輪)」「好運中国(中国に幸あれ)」の声が広場にこだました。民族と国家の「和諧(調和)の旅」を続ける聖火リレーは21日午後ラサ市を離れ、次の都市の青海省海西モンゴル族チベット族自治州ゴルムド市に向かった。同地での聖火リレーは22日に行われる。(翻訳・編集/本郷)(Record China)