既知と機知

ブロッコリーとハマダイコンのお花畑

人其の全たき足を以て吾が全たからざる足を笑ふ者衆し。
我れ怫然として怒る。而して先生の所に適けば、則ち廢然として反る。知らず、先生の我を洗(みちび)くに善を以てせるか、吾れの自ら寤めたるか、吾れ夫子と遊ぶこと十九年なり。
而も未だ嘗て吾れの兀者なるを知らざるなり。今子と我と形骸の外に遊びながら、而も子は我を形骸の内に索む、亦た過たずやと。子産蹴然として容を改め貌を更ヘて曰く、子乃(さら)に稱すること无かれと。
                  
雁合遺跡の逆襲の最後の最後・・・
重機はぶむぶむと我々の横を我が物顔で走り、先月までの調査区は新たに出現した道の3m上空になり果て、霧散消滅せり。
最後の最後まで、しつこく執拗に三名様で掘り続ける。すると、地山にしてはちょっと凹凸有り過ぎるかな、などと違和感を抱ひてゐた遺構底面を念のため深掘りしてみるとやんぬるかな、はやく跡なき事にはあらざんめりとて、人を遣りて見するに、いやんなるかな、下には更に一層の遺物包含層が存在し、石鏃片だの土器片(高山寺式の大きな破片や撚糸文が同時に出土)がゐでまかりける。嬉しくもまた、悲しくもありて、遺構完掘後、後ろ髪引かれつつ帰路に就く。
さてさて、此の東風はまた、春雨の前兆に他ならずや・・・
(-_-)
          

此の場に及び典型的な高山寺式土器(口縁部付近)の出土。
                   

嬉しいことに厚手の撚糸文土器も共伴せるよ。
               
 
こちらは今回の円形集石土坑に埋設されてゐた板状石。でも主体は矢張り、無数の被熱礫。
              

最後の足掻き・・・
                    
                    
                    
                    
さて、天空の名峰からは早速このやうな報道が・・・
                     
                    
最高峰から「強制下山」 チベット解放の横断幕所持
2008.4.23 23:03
23日、キャンベラの中国大使館前に、抗議集会のために集まったチベット人や支持者ら(AP)
ネパール政府当局者は23日、中国国境にある世界最高峰エベレスト(中国名チョモランマ、8848メートル)で「チベットに自由を」と書かれた横断幕を所持していた米国人男性登山者をベースキャンプから下山させたと明らかにした。
ネパール政府は中国が北京五輪の聖火の登頂を計画していることから、亡命チベット人らによる妨害行為をネパール側で行わせないため、高山訓練を受けた軍と警察の25人から成る警備チームをキャンプ2(標高約6500メートル)に派遣したばかり。
警備チームの所持品検査で米国人登山者が横断幕を所持しているのが判明した。米国人は登山隊の一員で、ネパール政府当局者は入山許可の際の「中国への抗議行動はしない」とする合意事項に違反したとしている。登山隊の他のメンバーはそのまま登頂ができるという。(共同)
                    
                    
更に、メリケン様の懸念はこのやうな類のやうで・・・
                 
                     
中国の民族主義デモ「反日運動に飛び火も」 元米国大使
2008.4.23 18:35
【ワシントン=山本秀也】フランスの次は、日本も標的になりかねない−。北京五輪聖火リレーをめぐる対外摩擦から、中国青年層の民族主義的な動きが先鋭化する中、天安門事件(1898年)当時の北京で米国大使を務めたジェームズ・リリー氏は、産経新聞とのインタビューで、26日に長野市内で行われるリレーが強い抗議や妨害に遭遇すれば、反日デモなど日本への「報復」があり得ると警告した。こうした行動のコントロールを誤った場合、批判の矛先が中国政府に向かう危険も同氏は指摘した。
情報工作と外交の両分野で長く米中関係にかかわったリリー氏は、中国国内の反仏デモや、米国内の中国人留学生による民族主義的な行動の激しさを「文化大革命(66〜76年)を思いだす」と憂慮。こうした反応が「教育システムの所産だ」として、江沢民政権当時の90年代半ばに始まった「愛国主義教育」の影響を指摘した。
欧米での激しい抗議を踏まえて、タイでの聖火リレーが親中国系の人垣に囲まれていたことを挙げ、リリー氏は「中国の少数民族問題に敏感な東南アジアの感情を考えれば、タイが本当に満足していたとは思えない。民族主義的な動きはホスト国の懸念を招くだけだ」として、中国側の対応に懸念を示した。
フランス資本の大型スーパーを狙ったデモなど、民族主義的な行動の行方については、「広がらないことを望むが、五輪を控えた熱気を考えると、神のみぞ知るとしか言えない」と発言。長野での聖火リレーへの反応も、日本側での抗議状況によっては、「報復を予想しておくべきだ」と語った。
聖火リレーへの抗議行動を招いたチベット問題について、リリー氏は、(1)中国側は騒乱鎮圧を正当化する宣伝活動を強化する(2)ダライ・ラマとの対話に関して、中国側は高位級代表との接触を視野に、対話の是非や実現の時期を検討している−との分析を示した。
また、ブッシュ米大統領北京五輪出席については、「チベットでこれ以上の暴力が起きなければ、大統領は既定方針のまま動くだろう」と語った。
やはり仏教僧のデモが武力弾圧されたミャンマー問題で、米政府は軍事政権への制裁を強化する一方、チベット問題ではダライ・ラマとの対話を中国側に促す説得にとどまっている。
この対応差を「二重基準」とする批判について、リリー氏は「人権問題は米中関係の一部。中国との総合的な関係は、ミャンマーとの関係より千倍は重要」と述べ、「民主・人権」といった価値観も、結局は「国益」とのバランスで判断される外交の現実を指摘した。
リリー氏は米中央情報局(CIA)出身の中国専門家。蒋経国時代の在台米国代表(大使)、駐韓大使を経て、中国駐在大使として天安門事件後の米中関係処理にあたった。米AEI研究所上級研究員。中国・青島出身、80歳。
                     
                       

当然、我が邦には我が邦なりの表現方法がいくつも有るのであって・・・