さまざまな告知

回り回って脳内巡る

目を覚ませと呼ぶ声が聞こゑ、今宵、上弦の弓張月。
何処となく黄色く靄のかかった月の横顔は、春の頃の気配を濃厚に漂はせてゐる。この色は果たして、大陸の砂塵暴の果ての姿か、はたまた空中に浮遊せし花粉の瀛虚せるが為か。
(−_−)くっさめ!
今天は夜明け前に雨上がり、一面の曇り空に徐々に雲の濃淡が生じ、午後になって日射し戻り、風吹く。床の中でぼんやりと、「題名の無い音楽会」など眺めてゐる時にゆっさゆっさと大地揺れ、新しいのか古いのかよくわからん招待所の建物全体がきちきちと揺れた。数分後に報道開始され、即ち、能登大変。太平の奥能登揺らす大地震、発生危険地帯としての認識の欠片も殆ど無き地域での発生にして、まさに不意を突くとは此の事かと。
(−_−)こちらも御用心!
今天は耶蘇的に言へば「聖母マリアの受胎告知の祝日」*1らしいが、二十四節気的に言へば「春の社日」である。春分に最も近い戊(つちのえ)の日であり、夫々が生まれた土地の産土神に参拝する日なのだ。社とは即ち、土地のカミのことであり、後に稷即ち五穀のカミと併せて壇を設けて祀られることになった。このことから派生したコトバとして、「社稷を主とす」や「社稷墟となる」などがあるが、この場合「社稷」は天下国家の意味として用ひられてゐる。「江山」より神秘的な感じがするのは気のせい?

*1:レオナルド・ダ・ビンチの「受胎告知」が上野に来てゐるやうだ。http://www.leonardo2007.jp/