背景音楽としては

シンプルデザイン

さて、今天の問題はグレン・グールドだ。
イマージュ
バッハと「それ以外」の2枚組CDに収められた曲は全部で24曲。「それ以外」の方がいきなりブラームスのラプソディーで始まるのは気に入らないが、スクリャービンから超級緩慢なるモーツァルトトルコ行進曲スカルラッティソナタからプロコフィエフの終曲(終局または終極でもよいが、褶曲ではない)に突入する後半はお気に入りの流れだ。
一方、多重録音によるマイスタージンガー前奏曲はさすが本人に因る編曲だけあって、対位法的旋律やオブリガードの一音も漏らさぬ偏執狂的配列。オーケストラスコア見乍ら聴いても、追跡可能なほど。ヒトによっては多少五月蠅く感じるかな、とさへ思ふ。エイゴリアンならぬワグネリアンにとっては、そこがたまらないところなのでありますが。
そりゃーね、延々たる図面工作や無機質極まりないエクセルワークのBGMとしては、グールドの白鳥の歌である「ゴールドベルク変奏曲」(1981年デジタル録音盤)などはこれ以上のものはなかなか考へられないほどのふさわしさだが*1、工作の背景輻射としてはこのアルバム「フーガの技法インヴェンションとシンフォニア」も宜しい。
バッハ:フーガの技法、インヴェンションとシンフォニア
では、作曲家が大バッハなら、演奏者や曲目が誰でも何でも良いかと言へば、さうではない。時と場合に因っては、グスタフ・レオンハルト奏でるパルティータでさへ耳障りに感じるものなのだ*2
バッハ:ソナタ,パルティータ&組曲
とにかく、室内工作もいよいよ大詰めを迎へ、仕上げから整理へ、整頓から引き継ぎへと移行せねばならないのだ。現実的には極めてアナログ的かつ肉体的な動きが要求されるものだが、本人の脳幹海馬(河馬ではない)では可成りデジタルで整然とした、完成度と完結性の高い段取りで進んでゐる・・・ことになってゐるのだが・・・
(-_-)ホントかしらむ?
このところ工作中の飲料は、紅茶ばかり哉。日東紅茶もリプトン紅茶も、檸檬紅茶でもないのにパッケージは何故か黄色。
(-_-)為什麼?

【正規品】 BODUM ボダム ASSAM ティーポット クロム 0.5L 1807-16

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*1:例のハミングてうか、グールド本人の唸り声てうか、歌のやうなものが気になるヒトはダメでせうな

*2:特に演奏楽器がチェンバロの場合、再生装置の性能にもよるが、一旦高音のざわめきが気になり始めると、これまたまうダメだらうね