舊暦卯月十四日の常磐線上の螺旋上昇記 筑波嶺に麦秋至るの頃、芥子の花亂れ咲き南風に揺れ、夫れ其の光景は恰も浄土の如し。 人知れず、詠み人不知の廃寺跡、閑居山(志筑山)百體磨崖佛は花崗岩の磐座のミホトに眠る。
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