早朝、蝉の余りの喧しさに業を煮やし、果敢にもパンツとTシャツ姿で庭に出てぶむぶむしゃーしゃーと大散水して蝉を追ひ払ってゐたのだが、ふと気付くと朝日の差し始めた庭の空中には無限の羽虫が、方々に塔を立てるやうに蝟集し浮遊しており、其の中には仰…
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