夏至を明天に控ゑ、今天は宗教的惑星直列日和らしく、布教活動の訪問が相次ぐ。 午前中には「霊波之光」の信者と称するおばさま来て、お話を少し。此の世に遍く存在する目に見ゑない霊波の神秘性に関して語り始められましたので、「そりゃーね奥さん、此の世…

いつも走ってゐる自転車道は基本的に海岸線に沿ってゐるのだが、岬の手前で大きく山中に迂回し、山麓を取り巻くやうに上って行く。 山中を走る距離は1キロほどあるだらうか、その間ばかりはしばし濃厚な山の気配が支配するわけだが、雑木や照葉樹に混ざって…

五月満月、梅雨の再来は東風のみぞ知る。 さて、そもそもが気に入らないのが「常用漢字」なる奇怪な制定制度だ。 新常用漢字表、どうやって決めるの？ 6月3日13時50分配信 産経新聞文化審議会の漢字小委員会が、昭和５６年に制定された常用漢字表（１９４５…

今天は方々を巡回巡検。 調査や特別展のため、昔泉福寺中世墳墓から持ってきたままになってゐた石をお山に戻すとのことで、単騎ででかける。運搬工作員達はまんだ到着しておらず、お山は滴る新緑の中に沈み、漂ふ大気中に生命力が漲る気配。 ただし、何処か…

深夜から降り始めた雨は時に激しく、結局朝方まで降り続けた。 いつものパナリ式コンテナ雨量計は4センチ近く、予想外の雨量。でもお陰で、畑に水をやる手間が省けて宜しう御座ゐました。 (-_-) お昼までには青空が戻ったが、トウモロコシは雄花が立って、も…

水田に稲がしっかりと根付き、背丈が伸び始めた瑞々しい葉が一斉に風に靡く。 そんな青々とした田んぼの方々に、シラサギやアマサギが居て、其の白い細い首をしきりに上下させて何かを食むでゐる。きっとカエルやオタマジャクシやバッタなど、エサになる小動…

朝、玄関で偉人を呼ぶ声の有りて、寝ぼけ眼をふにふにし乍ら出て行くと、南蛮人らしき人物二人。 聞けば庭先で腐朽したりける自転車だのバイクを回収したいと言ふ。早い話が鉄屑回収業者なのだが、日本語の出来るお兄ちゃんは日系ブラジル人。まう一人の小太…

梅雨の中休み。 からりと晴れてさらりとした風吹き、肌に心地よい。その余りに爽やかな晴れ具合を見るにつけ、無理矢理洗濯物を発生させて二度ほど洗濯機をぶむぶむと回す。古い古い二層式の洗濯機なので、連続して長時間回してゐると、ちょっと焦げ臭くなっ…

言叢社を媒介にして、印度はデカン高原の北西隅に厳然と存在するエローラ石窟寺院群の悉皆撮影に取り組んでこられた写真家佐藤宗太郎氏とのご縁が出来、氏のライフワークの一文節である大部、『エローラ石窟寺院』(1977)を頂戴する幸運に恵まれた。 中村元氏…